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島根県の病院とそれぞれの対策

島根県の病院とそれぞれの対策

島根県では医療機関、医師、看護師不足が問題となっていますが、県内の各地域によって偏りが出ています。
その現状と対策について紹介していきます。

島根県の病院の現状

県庁所在地のある松江市を含む県東部では、医療機関が県全体の60%以上を占め、医師・看護師の数も70%近くがこのエリアに集中しています。
その一方で、県西部や離島では、施設・医療従事者の数が少なくなっているという地域格差ともいえる状況となっています。
さらに、200床を超える大病院が県東部に10施設集中しているのに対し、県西部では6施設、離島ではゼロ。(ちなみに600床を超える病院は3施設、すべて県東部のみ)
そのため、県西部・離島の病院は、県東部の大病院との連携が重要なポイントとなっています。

島根県内の地域別病院数と医師数

地域 病院 診療所 医師数 看護師数※
県内 56 751 1900 10990
県東部 33 478 1418 7360
-松江圏 17 248 599 3807
-雲南圏 5 59 73 731
-出雲圏 11 171 746 2822
県西部 21 250 447 3330
-大田圏 5 79 104 788
-浜田圏 11 94 200 1446
-益田圏 5 77 143 1096
隠岐 2 23 35 300
-隠岐圏 2 23 35 300

※准看護師、助産師、保健師を含む

周産期医療体制の充実

島根県では分娩可能な施設と医師や助産師の減少に伴い、離島や県西部などへき地の診療所では分娩中止になるなど周産期医療についても問題を抱えています。
この問題を解決するため、県では周産期医療体制の充実・連携を推進しています。

島根県での取り組み

産科医の人材を確保
周産期医療に対応する病院の機能を強化する
核となる医療機関と関連する地域の施設での役割分担とさらなる連携の強化
ドクターヘリやドクターカー等搬送体制の強化
妊婦の健康管理体制の充実

周産期医療情報ネットワーク

総合周産期母子医療センター

島根県立中央病院では、出生時の体重が1,000g以下や切迫早産の際に、適切な医療体制をとり、常に周産期医療の情報取集や研修などを行う

特定機能病院

島根大学医学部附属病院では、周産期で必要となる医療体制と、医師の育成を行う

地域周産期母子医療センター

松江赤十字病院
益田赤十字病院

ネットワーク(紹介・搬送)

・松江・隠岐近郊の周産期医療機関⇔松江赤十字病院⇔島根県立中央病院または島根大学医学部附属病院
・浜田・益田近郊の周産期医療機関⇔益田赤十字病院⇔島根県立中央病院または島根大学医学部附属病院
・雲南・出雲・大田近郊の周産期医療機関⇔島根県立中央病院または島根大学医学部附属病院

ドクターヘリ搬入受け入れ病院

県内 松江市 松江市立病院
松江赤十字病院
松江生協病院
出雲市 県立中央病院
島根大学医学部附属病院
出雲市立総合医療センター
安来市 安来市立病院
雲南市 雲南市立病院
益田市 益田赤十字病院
益田地域医療センター医師会病院
浜田市 国立病院機構浜田医療センター
江津市 済生会江津総合病院
奥出雲町 町立奥出雲病院
斐川町 出雲徳洲会病院
邑南町 公立邑智病院
吉賀町 六日市病院
隠岐の島町 隠岐病院
西ノ島町 隠岐島前病院
広島県 広島市 広島大学病院
県立広島病院
広島市民病院
山口県 防府市 山口県立総合医療センター
鳥取県 米子市 鳥取大学医学部附属病院