離島で働く看護師のやりがい
離島の病院・診療所で働く看護師のやりがいや苦労について紹介します。
離島で働く看護師の苦労
離島で働く看護師は、本土の病院に勤務する看護師とは仕事内容、意識、やりがい、すべてにおいて大きく違ってきます。
もともとナースは3Kといわれ、きつい・汚い・危険な仕事と思われていますが、離島で働く看護師は、まさに3Kと呼べるほどハードな仕事なのです。
島根県は全国でも4番目に島が多い県です。そのため、島根県のナースは離島で働くことも考えなければいけません。
高齢者の数と人口に対する割合
本土 | 離島 | |
---|---|---|
給与 | 就職先・勤務形態による | 低い |
休暇 | 病院側が定める休暇がとれる | 仕事がない日も多いが、基本的に完全休暇はなし |
スキル | 診療科により専門の知識・技術が求められる | 幅広い医療・看護に関する知識・技術が求められる |
責任感 | 必要だが、他にもスタッフがいるので、そこまで負担は大きくない | スタッフが少ない(1人の場合も)ので、責任は重大 |
患者とのかかわり | 就職先により、親密になることもあるが、大きな病院は関わりは少ない | 島民全てと関わりをもつということもあります。そのため、患者の死=身内の死という感覚 |
リフレッシュ | 休みは自由にやりたいことができる。長期休暇をとれば旅行も可能 | 休みがあるようでないので、遠出することはできない。島でリフレッシュできるところがないケースも |
離島の看護師のやりがい
離島で働く看護師は、一人に対する負荷が大きく、仕事がきつい上に責任感も必要とされます。
ただ、離島で働くことは、やりがいを十二分に感じられるでしょう。看護師になろうと思ったきっかけは人それぞれでしょうが、多くの人は「患者さんに元気を与える」とか「患者さんの気持ちをわかってあげられる」という志のもとに就職したのではないでしょうか。
ただ、実際に働いているうちに、徐々にその気持ちが薄れてしまうものです。
離島で働く看護師は、自分が島民の健康を守らなければ、自分がやらなければという意識と自覚が必然的に芽生え、ほとんどの島民が身内のように、親身になって看護するようになります。
自分の生活よりも、島民の健康のために懸命に働く、まさに看護師の鑑と呼ぶにふさわしい人間になるでしょう。