医療の人材不足をサポートする「赤ひげバンク」
島根県の医療問題でも重要視すべき「人材不足」を解消するための制度として、
『赤ひげバンク(医療従事者無料職業紹介所)』があります。
医師の数が全国で2番目に少ない島根県では、慢性的な医師不足・看護師不足が深刻。さらに、離島で働く医師・看護師が少ないという、へき地医療の人材不足も問題となっています。
赤ひげバンクでは、島根県内だけでなく県外の医師とネットワークを作り、
人材不足の地域に医師や看護師を招き入れる活動をおこなっています。
赤ひげとは
赤ひげとは、山本周五郎の作品『赤ひげ診療譚』に登場する主人公の愛称のことです。『赤ひげ診療譚』はこの主人公と患者さんとの葛藤を描いたヒューマンドラマであり、実在する小川笙船という江戸時代の町医者がモデルとなっています。『赤ひげ』は1965年に監督が黒沢明、三船敏郎が主演として映画化されています。そのほかにテレビドラマでもフジテレビで1960年と2002年、TBSで1961年と1989年、NHKで1972年、テレビ朝日で1997年に放送されています。
赤ひげバンクの概要
赤ひげバンクは医師や看護師など医療従事者の登録制度で、登録をした人には、定期的に島根県の地域医療に関する様々な情報を提供してもらえます。
また、人材不足の島根県で働きたいという人には、希望に合う病院等の紹介も行っています。
対象
医師、看護師、医学生、看護学生、薬剤師など医療従事者
情報
「島根の地域医療」(医療政策課が発刊する機関誌)
医師の求人情報、臨床研修病院の情報
地域医療セミナーや臨床研修ガイダンスなど、さまざまなイベント情報の紹介
就職ガイダンスや研修会への参加の案内
島根の医療機関に就職希望の方へ
島根県で勤務するにあたり発生する様々な相談
担当医師による出張面談々な相談
希望条件にあう病院を紹介々な相談
赤ひげバンクを通して島根県にやってきた医師の声
H先生
経歴:長野県総合病院勤務→広島県総合病院内科部長→大学薬学部教授→島根県へ
コメント:勤め先を決めるにあたり、赤ひげバンクは参考にしました。島根は環境抜群で自分が目指す医療実現ができる場所です。
S先生
経歴:国立病院副院長→島根県へ
コメント:患者さんに携わっていきたかったのですが副院長というポストに就いてしまったため、それができなくなってしまいました。自分の好きなことをやるため、こちらにやってきました。
M先生
経歴:広島県内で地域医療に従事→岐阜県総合病院→島根県へ
コメント:赤ひげバンクに登録し、希望を出したところ自分が目指す地域医療ができる病院に就職できました。小さいころからの夢である「何でも相談できるお医者さん」になれました。